《 オフショアリングで、ボツワナが魅力的な地域として浮かび上がった。 》
2005/12/1 destinationCRM.com(米)
最近のオフショアリングで人気のある地域は、政治が安定し、民主的な国で、高い教育水準と十分な人材がおり、英語が公用語であること、そして投資企業に豊富な助成金があることです。そこは、ヨーロッパでもアジアでもありません。中東部や南アフリカでもありません。そこはアフリカのサハラ以南の奥深く、ボツワナです。そしてそこはこれまでアフリカ大陸で、しばしば見落とされた地域です。「コンタクトセンターのアウトソーシング先として、ボツワナからは十分な利益を得られます。」と、そこをコンタクトセンターの候補地のひとつとして多くの要因をあげた、データモニターが報告しました。
その報告書を作成した、アウトソーシングやオフショアリングに関するCRMアナリストであるピーター・リャン氏によると、ボツワナのオフショアリングへの適合性について新しいものは何もありません。「そこは民主主義や自由主義が1966年以降続いており、国民には教育が行き届き満足できる水準にあります。」と、リャン氏は言います。ボツワナの政党は、議会政治を支持しており、定期的な選挙が実施されてきました、とそのレポートで述べられています。
一般的な政治的な安定に加えて、2003年に7%のGDP成長率を記録して以後やや下降しているけれども、、この国には「突発的でも、一時的でもない」強い経済があります。インフレ率は低下してきており、リャン氏の報告ではボツワナの国内産業の展望は、「オフショアの投資家にとって障害のない」ものであると記されています。つまり投資家の財産権を守る法制度、めったにストをしない労働組合や、英語で教育され、英国の植民地としての歴史に基づく、80%という高い識字率などの要因があります。
ボツワナではその業界に必要な人的資源やサポート・サービスに、大変な投資が行われてきました。リャン氏は「インフラが整っており、投資の観点からも飛躍的に整備されてきました。良い輸送ネットワークや、信頼性のある電力網も、アウトソーシングにとっては重要なことです。」と言います。さらにボツワナは、学生を海外へ送るのに必要なお金も含めて、予算の25%を教育にあてています。「彼らはたとえばカナダ人やアメリカ人、あるいはオーストラリア人が、ビジネス上の決定をどのようにして考え、行うかを身につけ、すばらしい技術をもって帰国します。」
このようにボツワナは魅力的だけれども、潜在的な投資家の獲得を限定的なものにするような、弱点もあります。その規模がまずひとつです。人口が200万人に満たず、失業率は公式発表で24%、そして実際には40%にもなると見込まれています。他方、このことは労働者は短期的には十分な供給量があり、また多くの大規模なプロジェクトが始まっても、インフレになり、競争優位性を損なうような、労働力の枯渇はないことを示しています。
1分間当たり0.36-0.45ドルという、高い電話料金がもうひとつの問題点です。「もしも現在の料金が続けば、ボツワナの産業は長期的に世界的な競争に勝てるチャンスはありません。」とリャン氏は言います。HIVの感染率が国民全体の1/3への上昇したことは、労働力に対してはっきりと危険なことだけれど、投資家にとっては深刻な抑止力とはならないかもしれません。たとえばこの報告では、南アフリカのAIDSの蔓延がその国の価値を減らさなかったことも示しています。
しかし多分最大の抑制要因は、ボツワナの現状への正確な認識がないことです。報告によると、欧米におけるアフリカへの一般的な認識や固定観念は、無知、貧困、汚職や暴力的な争いといったものです。リャン氏はこれらのどれも、ボツワナやその他のいくつかのオフショアリングの可能性のあるような国には当てはまらない、と記しています。「ボツワナや、ガーナ、ケニヤやセネガルといった国は安定しており、もともとからの自国の産業に加えて、アウトソーシング・プロジェクトを実施していく能力があります。」
【 今日のキモ 】
ここのところ、世界各地のオフショアリングへの取り組み、見通しをレポートした記事が多くだされています。
ただし、アフリカの記事まではあまりありませんでした。
いわんやボツワナの情報には、はじめて接しました。
このように最近の欧米は、インドなどでの成功体験や将来の賃金上昇も見越して、未開の地の開拓にも取り組んでいます。
記事にあるように、私自身もアフリカの悲惨な状況をうれいつつも、オフショアリングの対象としては見てきませんでした。
オフショアリング先は純粋な経済行為として選択すべきですが、アフリカの貧困を救う一助になるように、伸びていくことを願うものです。
まず、アフリカへ興味を持つことからはじめましょう。
有限会社アイジェイシー・トップページ


