2005年12月15日

インドは2010年までに、オフショアIT人材の危機に直面するでしょう。

【 今日の記事 】

《  インドは2010年までに、オフショアIT人材の危機に直面するでしょう。  》


         2005/12/14 CNET News(米)


 最近でた報告書で、IT人材や物的なインフラの大きな不足が、2010年までにオフショア・アウトソーシングのトップ地域としてのインドの地位を脅かすかもしれないと指摘しています。


 コンサルティングのマッキンゼーとインドのIT団体であるNasscomがまとめたこの報告書によると、労働市場の逼迫がインドのオフショア・アウトソーシング業界を、50万人の人材不足の事態に直面させることになるとしています。


 マッキンゼーのパートナーであるジャヤント・シンハ氏は、インドはその優勢なオフショアITでの地位を維持していくという課題に直面しています。


 「人材のスキルや質は、つねに進歩していかなければなりません。オフショアITやBPO業界の適任者は、技術系新卒者の25%や総合大学卒業者の10-15%しかありません。」と、彼は報告書の中で述べています。


 シンハ氏はこの国では都市のインフラにおいても、道路整備やインド国内のハイテク地域間を結ぶ航空路の整備といった「すばやい対応」が必要だと言います。


 「オフショア企業が、電力からカフェテリアにまで至る、いろんな障害に対応している現状で、都市のインフラにはすばやい対応が必要です。さらなる成長には、一級や二級都市以外の新興ビジネス地区の出現が必要です。」と言います。


 マッキンゼーは、世界のオフショア・アウトソーシング支出額は2010年には1,100億ドルに達し、この問題を克服するならばインドがこの市場の50%以上を得ることができると予測しています。


 Nasscom会長でタタ・コンサルタンシー・サービスのCEOであるS.ラマドライ氏は次のように述べました。「現在インドのITやBPO産業の規模は、220億ドルと見込まれます。インドのこの業界は世界のソフトウェアでの機会をとらえて、世界第一位のIT地域としての強力な地位を築いています。」



【 今日のキモ 】

 現在の論調の主流は、インドはこれからもオフショア・アウトソーシングやBPOで世界のトップの地位をたもつであろうが、人材の供給が追いつくかが課題であるということです。

 今日の記事は、このことを再確認した上で、都市や都市間のインフラ整備にも力を注ぐことをも指摘しています。

 また人材の確保では、新たな都市の出現の期待に絡めて、新たな人的資源の開拓の必要性も説いています。

 この人材確保戦争は、アメリカ企業の先を見据えたインドでの人材確保の動きが拍車をかけています。

 日本も人材確保の観点で、世界的な視野で戦略を立案する必要がありそうです。
 
             有限会社アイジェイシー・トップページ


posted by Katsuhiko Doi at 08:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 05年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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