2005年12月17日

反オフショアリング法の議論が活発化しています。

【 今日の記事 】

《  反オフショアリング法の議論が活発化しています。  》

              2005/12/16 CIO TODAY(米)


 オフショアリングを厳しく制限する法案が、今年に入って連邦議会と、

ほとんどすべての50州で発議されました。そして法的な動きが弱まる兆

候はありません。成立した法案のほとんどは厳しさに欠けるもので、またいくつかはマイナスの結果をもたらすものでした。たとえばいくつか

の州は、コールセンターを米国に戻すために、数百万ドルの出費が必要になります。しかしもっと強力な法案を通すためのロビー活動は、激化しています。


 「州レベルでは、このような動きはまだ続いていくでしょう。」と、全

米政策基金(NFAP) のスチュワート・アンダーソン専務理事は語りました




 サービスやブルーカラー労働者は、オフショアリングを制限する法律を支持しています。アメリカ人の職を守るためにウェブサイト上で法律を点検し、アウトソーシングやオフショアリングに対して「歴史上最大のアメリカ人労働者の動員」することを使命にしていると言います。


 この点での対極には、DELL、インテル、IBMやモトローラといった有力な

IT企業の集まりであるテクノロジーCEO委員会があります。このグループの

ウェブサイトでは、「全世界からの調達に関する10の誤解」を示してい

ます。


 そこには反オフショアリング団体でも事実と認めざるを得ない、統計を示しています。フォレスター・リサーチはアウトソースされる米国の仕事の数は、2015年には330万に達すると予測しています。このことはブルッキングス研究所のラエル・ブレーナード氏やロバート・リタン氏によると、毎年25万人がレイオフされるということです。


 しかしこの数字は文脈の中でとらえられる必要があります。「これは全

米1億3,700万人の雇用者数に比べて小さいものであり、毎年職を失う

1,500万人のアメリカ人のわずか2%です。」と、その委員会では指摘してい

ます。


 NFAPのアンダーソン氏は、連邦政府レベルでは法律化途中のものに修正

を加えるなどして、オフショアリングやアウトソーシングを阻止するため

の立法の動きは続くと予測しています。昨年連邦政府の業務でアウトソーシングを制限し、オフショアリングを認める州での連邦基金の使用を制限する2つの修正案が上院を通過しました。しかし両院協議会では認められませんでした。


 アンダーソン氏は、国会議員がコールセンターやその他の仕事の輸出を食い止めるため、データの秘密や個人情報の盗難という問題に目を向けるようになることに期待しています。


 「たとえば海外へ送るデータに制限を加え、データを国外へ送ることができる業種に制限を加えているのは、わずが一州です。」と、彼は言います。


 そのような州法が認められ、効力を持った場合は、ニュージャージー州やインディアナ州でおきた最も刺激的な例のような、さまざまな負の影響がでるでしょう。アンダーセンの「忍び寄る保護主義」の分析によると、州内に12のコールセンターで仕事をつくりだすことを定めたニュージャージー州の法案は、そのセンターをオフショアリングした場合に比べて90万ドルも余分なコストがかかることになります。


 他の政策アナリストは、インディアナ州で失業者サービスを行うコールセンターの州の契約を取り消し、そのことが失業居住者へのサービスを減らすことになりました。


 NFAPは発議されたされた法律を追跡しています。それは少なくとも今年の第一四半期で40の州で112以上になります。ほとんどの法案は協議会に送られ、いくつかは引き伸ばされ、いくつかは廃案となり、ほんの一握りだけが通過しました。



【 今日のキモ 】

 米国ではオフショアリングや海外へのアウトソーシングを制限、規制する法案は以前から議論されてきており、ある程度は実行されてきてます。

 インド人などへのビザ発給制限などもその一環です。

 しかし経済的メリットの大きさにはかなわず、オフショアリングの流れを止めることはできず、ますます拡大している現状です。

 これには、オフショアリングにより寛容な共和党政権である影響もあるでしょう。

 またインド側も最大のお得意先であるアメリカをあまり刺激するのは良くないと言う判断から、対米取引は抑制的です。

 この点が、インドの日本や欧州に対する期待を大きくしている要因のひとつです。

 しかし、コストメリットに加えて、人材確保の観点からも、オフショアリングはますます拡大する様相です。

 ただオフショアリングの状況への影響も大きいことから、アメリカの法規制の行方も、チェックはしておくほうがよさそうです。

 
             有限会社アイジェイシー・トップページ


posted by Katsuhiko Doi at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 05年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。