2005年12月26日

技術の動きは、今後どうなっていくのか。

【 今日の記事 】

《  技術の動きは、今後どうなっていくのか。  》

             2005/12/26    ICE World(インド)


 2005年は、インドのIT部門にとって本当にいろんなことがありました。マイクロソフト、インテル、モトローラやフィリップスといったITや電機大手が、研究開発や製造に数十億ドルの投資を表明しました。


 このことは結局は、より多くの仕事が(特に携帯では)より安い製品やより良いブランドへと移っていくことになりでしょう。しかしインド国内企業のIT投資は低いもので、それは(現在4%以下である)GDPへの寄与度も低く、生産性も低いものでした。


 今年もビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)やナレッジ・プロセス・アウトソーシング(KPO)が増えました。一方インド人へ業務がシフトしたことで、欧米において反発がおこりました。IT活用サービス産業で51億ドルを売上げ、Nasscomでは2005年のインドのBPO部門の成長は約40%と見込んでいます。世界のオフショアBPO市場は2007年には240億ドルになり、そのうちインドが138億ドルを占めるとると見込んでいます。


 しかしながら最近のガートナーの報告書で、労働力不足と賃金上昇がこの流れを壊し、2007年にはインドの市場占有率が45%も低下することもありうると注意を促しています。


 フィリピン、マレーシア、べトナムや、ハンガリー、ポーランドなどの東欧諸国のような新興国もインドのオフショアBPOにおける主導的な地位に挑戦し始めています。BPO/KPOにおいては、それらの国はイメージを損なうことのないように、彼らはデータや従業員へのセキュリティに対しても注意を払うべきでしょう。その上、労働組合も潜在的な脅威となるでしょう。


 携帯革命について述べないわけにはいかないでしょう。インド携帯電話オペレータ協会(COAI)は、インドの携帯電話の数は2007年には2億になる可能性があると見込んでいます。


 現在その数は約7千万です。インドの携帯電話産業はGDPに3,130億ルピーの貢献をしています。インドの消費者は携帯サービスに、すでにGDPにおいて、それはEU諸国と同じ比率で消費しています。


 しかしながら最近のオーヴァム・リサーチの報告書では、国内のネットワーク環境や製造業の未熟さのせいで、GDPの53%は輸出によるものだと指摘しています。


 またその見通しでは、360万もの業務が携帯電話産業に依存しており、この数字は今後12ヶ月で30%増えると見込まれています。この業界はインド政府に1,450億ルピーの貢献をしています。このうち30%は携帯電話サービス部門からの直接の税です。


 そしてこの分野での無線技術について政府は、(現在の第2世代のサービスよりも4,5倍の能力を持つ)第3世代規格を2006年までに導入することにしています。インテルやBSNLは、(どこにいてもWiFiを活用した(またはセントリノの)ラップトップをワイアレス・ネットワークに接続し、ネットに即座にログオンできる)ホット・スポットを導入しています。


 第3世代の技術は、ITES/BPO分野におけるインドの競争力を強化することに役立つでしょう。これは現在(BSNLを含む全プロバイダで)67万kmにもなる、インドの光ファイバー網を拡充することにつながるでしょう。


 無線技術や標準については、WIMAXや超広帯域(UWB)といったものを取り込んだものとなっていくでしょう。たとえばWIMAXは、この分野での新しいものです。Wi-Fiや802.11bの技術を引き継ぎ、Wimax(802.16a)は、より高速にするものです。


 Wimaxは第4世代の技術への遷移過程と考えられています。またWimaxの設備コストは、より進んだ第3世代や、2010年までには同様の能力が得られる第4世代のワイアレス・システムとも同等であると見られています。


 インドにおけるインターネットの浸透については、ネット・ユーザーは4千万にまで増え、これは2007年までには1億人に達すると予測されています。ブロードバンドの爆発的な普及により、デジタル化された家庭が築かれることになるでしょう。


 Eコマースは2006年には230億ルピーに達すると見込まれています。RFID(無線IC識別)タグは、ショッパーズ・ストップやパンタロンのような、ショッピング・モールでのバーコードに取って代わってきています。ガートナーは、世界のRFID支出は2005年には5.04億ドルに達すると見込んでいます。この数字は、より広い産業に適用されることにより、2010年までには30億ドルを上回るかもしれません。


 (ガートナーによると2010年には世界ソフトウェア市場の20%を占めると見られる)オープンソースの動きは、IBMやサンといった大企業がそちらの方向へ移行するなど、勢いを得ています。ゲームは大きなビジネスになってきています。ブログ、仮想化、ロボット工学、自動化目マネジメント、IPを使った音声送受信(VoIP)は集中化された装置、統合化プラットフォームや、アプリケーションとウェブサービスの合成、すべて今年花開いたものです。


 サービスやユーティリティ・コンピューティングが流行語になりました。インド企業のIT支出(ハードウェア、ソフトウェア、通信やITサービス)は2006年には1兆930億ルピーに達すると見込まれ、そのうち通信サービスや装置へ7,390億ルピー、ハードウェアに1,720億ルピー、ITサービスには1,410億ルピー、そしてソフトウェアでは410億ルピーです。


 全世界での企業の情報通信関連支出は、(社内のIT担当者への給与支払を除いて)、2006年には1兆7,680億ドルに達すると見込まれます。アジア太平洋での企業の情報通信関連支出は、2006年には2,100億ドルに達するでしょう。


 ナノテクを取り入れた製品はすでに世界市場にでています。サムソンは洗濯機にナノ・シルバーを組み入れています。リージョーンズは、ナノテックス社が開発した「ナノ・ウィスカー」という繊維技術を使った水漏れしないパンツを売り出しています。


 その他の流れとしては電子機器の小型化、(アップルのナノ・iポッドのような)スリム化、(たとえばノキアのNシリーズやモトローラのRazrのような)高性能化や美的感覚を持つ方向です。つまり、いろいろな技術を集めて小さくまとめていく時代になってきています。



【 今日のキモ 】

 インドでも、今年を振り返る記事が出始めました。

 インドのIT産業の発展は良く知られたところですが、欧米からの受注の伸びが大きなことと、欧米の仕事の方が単価的に良いため、欧米の仕事に注力しており、意外とインド国内企業のIT化はさほど進んでいませんでした。

 インドは増大する業務をこなしていく、労働力の確保にこれから力を注いでいかなければなりません。

 一日の長はありますが、新興国との競争もあります。

 インドの携帯電話は、契約台数が毎月200万台以上のペースで増えており、一大産業となってきています。

 この携帯電話関連技術でも、既存IT技術と融合し伸びていってます。

 その他RFIDやナノテクなど、インド政府の製造業振興政策ともあわせ、今後力を入れていく分野となるでしょう。

 
             有限会社アイジェイシー・トップページ


posted by Katsuhiko Doi at 10:55| Comment(0) | TrackBack(2) | 05年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

光ファイバー
Excerpt: 光ファイバーの5倍の超高速、大容量通信が今秋に実用化(総務省)(03/27)
Weblog: インターネットビギナーズガイド
Tracked: 2006-03-30 15:09

インド、携帯電話加入者数9000万件に迫る
Excerpt: インドの携帯電話加入者数 3月末 9000万件 日本(PHSを除く)との差を19...
Weblog: DataBlog*netjinsei
Tracked: 2006-04-14 15:03
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。