【 今日の記事 】
《 中国は、日本の最大のソフトウェア・アウトソーシング拠点です。 》
2007/4/12 ChinaDaily(中国)
中国の日本との増え続けるソフトウェア・アウトソーシング取引は温家宝首相の「氷を溶かす旅」の後、さらに加速することが期待されています。
中国北東部の遼寧省・大連にあるJETROのミネ・センタロウ氏は、「中国は、2006年日本のソフトウェア・アウトソーシング取引の60%以上を占め、最大の相手国となっている。」と語りました。
大連ハイ・シンク・コンピュータ・テクノロジーズDHCは、中国の有力なソフトウェア・アウトソーシング企業のひとつです。マネージャーのLiu Jun氏は、日立、ソニー、三菱やNECといった著名な顧客がいることを誇りにしています。
「DHCは中日関係が停滞していた1996年に、日本からソフトウェアのアウトソーシングの受託でスタートしました。政治的な問題が我々のビジネスを妨げるようなことはありませんでした。」とLiu氏は言います。
DHCの日本とのビジネスは1996年以降毎年30%伸びており、現在では2,000人を雇用しています。昨年この会社は、ソフトウェアを日本に5,000万ドル輸出しました。
「中国のソフトウェア貿易の、60%以上は日本向けです。」と大連IT局のJin Guowei次長は語りました。
40年前の第二次世界大戦の終了までは日本の植民地だった大連は、その地理的な近さや優秀な労働力がいることから、日本へのITアウトソーシング拠点になっています。
この街のソフトウェア産業の売上げは、過去6年にわたって60%増を維持し、昨年12.3億ドルに達しました。
売上げの内アウトソースされたソフトウェアでの売上げは37億ドルで、少なくとも80%は日本企業向けです。
この街ではソフトウェア・アウトソーシング業界で2万人が従事しており、その70%は日本語を話します。
ソフトウェア開発やIT分野での政府の計画によると、中国は2010年にソフトウェア・セクターで1,680億ドルの売上げ、ソフトウェア・サービスで125億ドルの輸出を目標にしています。
Jin氏は将来に自信を持っています。「両国間のきずなで、私はこの業界はより繁栄していくと信じている。」と言います。
「中日友好は、後戻りできない流れです。温家宝首相日本訪問は両国間にとって良いことでした。その訪問後より多くの日本人が懸念を払拭し、ソフトウェア業界で中国企業との協力関係をはじめていけることを望んでいます。それはWin-Winな関係です。」とJin氏は言います。
「アウトソーシング拠点として、欧米企業はインドを選んでいます。日本企業は隣人であり文化的な背景の近さから中国を好んでいます。」と北西中国の西安にある富士通システム・エンジニアリングのノシロ・ヤスオ社長は語りました。
「温家宝首相の日本訪問は我々が中国とのビジネスを拡大するのに、大きな自信を与えてくれました。」とも彼は付け加えました。
【 今日のキモ 】
インドはソフトウェア輸出の7割は対米で、対日は3%しかないのに対して、中国は対日が6割です。
また同時に、日本のアウトソーシングの6割が対中です。
中国はインド企業にとっても、巨大な国内市場、欧米企業の中国事業そして日本市場を狙って中国への進出を加速させています。
その中国でも対日の拠点となっているのが大連です。
大連のソフトウェア業界従事者の7割が日本語ができるとすれば、すごい割合です。
先日の温家宝首相の来日は、日中関係には良い影響を及ぼしそうです。
また中国は中小企業が多く、現在下請けとなっている日本企業の代わりへと移行しやすい状況もいい状況でしょう。
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posted by Katsuhiko Doi at 07:40|
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