《 フォレスター:オフショアリングの前にITの管理を正しく行え 》
2009/6/5 computing(英)
ベルリンで開かれたITフォーラムでフォレスターが指摘したのは、不十分なITの管理が、企業をオフショアリングに向かわせます。そのことは、ITのコストを削減するより増大させることとなるということです。
海外の第3者にIT運用の一部を移管することを考えているCIOは、浪費を防ぐために自社のIT資産を良く見るべきだ、とアナリストのユアン・デービス氏は言います。
「自社のプロセスが弱いところは、オフショアリングを積極的に進めると、リスクが増大します。」とデービス氏はcomputing誌に語りました。
「もし自社のビジネスの状況が、自社が欲しているもの、サービスレベル契約を効果的に作ることができない状況にあるなら、まず意図するコスト削減はできないでしょう。」と彼は言います。
オフショアリングを考えているIT意思決定者へのこのアナリストのアドバイスは、プロジェクトを海外のサプライヤーに移す前に、ユーザーを教育し、ベンダーの管理レベルを上げ、柔軟性のある契約をすることなど、IT資産が十分に管理されているか検証することが必要です。
デービス氏によると、プロセスが十分でない企業でオフショアリングのリスクを減らす方法は、弱点があるところを評価するために、ビジネスの中で基幹でないアプリケーションについて、試験的に検証を実施することです。
「現在、皆コストのプレッシャーにさらされており、オフショアリングは明らかにコスト削減の方法です。しかしそれは正しくなされなければなりません。」とデービス氏は言います。
【 今日のキモ 】
現在の経済情勢で、企業のコスト削減は至上命題になっており、ITのコストももちろん例外ではありません。
CIOはITコストの削減で、実績を示さなければならないプレッシャーにさらされており、そのことは手っ取り早くコスト削減となるオフショアリングへ結び付くことになります。
しかし、社内のIT管理のレベルを上げてからでないと、これも十分な効果が得られません。
したがって、長期的なオフショアリングまでの戦略を効果的に実現するために、まず自社のIT管理レベルの向上を行わなければいけません。
そのために、IT資産の効率化と機能の切り分け、ユーザーへの教育、ベンダー管理レベルの向上、ベンダーとの契約レベルの向上などに取り組み、それらのレベルをきちんと上げてから、オフショアリングを行うことで大きな利益がもたらせるということを、肝に銘じておくべきでしょう。
インド・ビジネス・サポートのIJC


